互助会すべてがこうだというお話ではありません。

ただ、こういうトラブルが多いという現実もあります。

一つの事例として受け止めてください。

焼香女性1

ケース1

不測の時のために毎月僅かずつ積み立てて準備しておく。
こう言われると、互助会に積立てすることは賢明な選択の印象を受けます。
リーズナブルでお買得に見受けられます。
しかしながら、このようなことも発生しています。

桑田さんは、旦那さまと子どもさん、実のお母様との4人暮らし。
少し前、桑田さんと同じアパートの奥さんが、パートで互助会の営業ウーマンを始めました。
営業する相手は単純に同じアパートのご婦人たち。

桑田さんも例に漏れず、事あるごとに加入をお願いされていました。
「手助けすると思って、お願い」などと言われると、断りにくいと言うか、ご近所付き合いと言うか、さしあたって月々そこまで高額なわけでもないので加入することにしました。
複数のプランがある中において「これで全てまかなえちゃうのよ」と勧められ、下から2番目のプランに契約を結んだそうです。
ひと月5千円で5年間。
合計30万円積み立てると、80万円相当の祭壇が適用されるというプランです。

見積書2
これで葬儀がすべてまかなえるなんて、桑田さん自身も物凄くお買い得だと思ったそうです。
5年間積み立てたところで満期になって、桑田さんは「これでもう、いつ何があったとしても安心だわ」と考えていました。
満期になってから時は流れ、6年たった冬の日のことです。

体調を崩していたお母様が、入院先の病院で逝去され、葬儀の準備が必要になりました。
最期を看取った桑田さんは、病院から互助会に電話し、すぐに迎えに来てもらいました。

寝台車
自宅に戻って打ち合わせということになって、葬儀社の担当さんが説明を始めたのですが、どうにもこうにも合っていない。
写真、霊枢車、お料理、返礼品、斎場の使用料、火葬料などなど、これ以外にも様々なものがどんどん追加オーダーになって加算されていくのです。

満期ですべてまかなえることなどできず、実際のところ葬儀に必要なもの大半が「追加オプション品」となっていました。
その上、積み立てていたプランでは「密葬用」となるのでということで、桑田さんの希望している規模には合わず、あらためて差し引き金額を支払い、上のプランに申し込むはめになりました。
なんだか話が違うとは思ったのですが、もう家まで来ていただいているし、これから他の葬儀社にするなんて、どう考えても悪くって。
最終的にはそっくりそのままお願いしてしまったのです。
肝心の葬儀そのものは、サービスもまあまあでしたし、互助会保有の専用会館も綺麗だったのでいい出来でしたのですが、なんと積み立てとは別に190万円もプラスされてしまったわけです。

葬儀 オプション品
積み立てた30万円ですべてまかなえるっていう話だったのですが、すべて合わせたら220万円、現実に7倍の金額です。
いくら人の良い桑田さんでも、これは悪質だと思わざる負えませんでした。
これこそが、互助会がらみのトラブルで一番多いケースなのです。
入会時の話と現実的なサービス内容がずいぶん違うために、大きな不快感と後悔が残るのです。
ちょっと冷静に考えてみてください。
葬儀には全国平均で200万円程の費用が必要になるものです。
30万円で葬儀がすべてまかなえるわけがないでしょう。

(直葬プランであればまかなえますが。)

互助会が積み立てたプランの内容で提供するのは祭壇一式だけ。
結婚式で言ったらウェディングドレスと内掛けだけです。

宗派別 葬儀マナー
ドレスだけで結婚式が挙げられないのと同じで、葬儀でも祭壇以外にお料理、返礼品、会場、お写真、お花などいろいろなものが必要です。
プランに入っていないということは、もちろん通常どおりの費用がかかるのです。
そして、帥万円の祭壇が刈万円で利用できるなんて、そんなうまい話はありません。
互助会の場合、本社の人間が営業活動をするというよりも、代理店がパートタイマーを雇って営業させているケースが少なくありません。
葬儀を担当する人と、勧誘を担当する人が全く違うところで働いているのです。
外交員の中にはベテランで知識も豊富な人もいますが、パートタイマーの多くは葬儀の知識がほとんどなく現場も未経験の人が多いのです。
簡単に言えば、何を売っているかわからずに営業しているのと同じことです。
商品知識なんかよりも、成績を上げノルマ達成を目指すばかりに「これですべてまかなえちゃうのよ」とのオーバートークで入会させてしまうケースが多いのです。
そして、実際に積み立てた金額を使うのは叩年以上先だったりしますから問題が表面に出づらいのです。
もちろん、すべての互助会がこうだというわけではありません。

あなたが互助会への入会を考える際には、プラン内容以外に何が必要なのか、いくらかかるのかを把握したうえで判断するようにしてください。
また、今現在互助会に入っているという方は、すぐに本社へ問い合わせて、加入しているプランや満期になっている金額を伝えた上で、「もし今の状態で葬儀になったら、積み立てているほかにいくら必要なのか」「実費を含めた全額で総額いくらかかるのか」を確認しておきましょう。
他の葬儀社と比べてあまりにも高額な場合は、手数料が20%前後かかりますが解約も可能です。
互助会には「全日本冠婚葬祭互助協会」という団体があって、冠婚葬祭ホットラインを設けていますので、わからないことがあれば親切に答えてもらえます。
ただ、ここはやはり業界団体ですので、困り事やトラブルに関しては、あなたの住まいの地域の消費生活センターへ相談するのが一番です。
互助会は、特別なシステムではなく、特に安くもありません。

「積立制度を持った葬儀社」と捉えておけば間違いないでしょう。
「数多くある選択肢のうちの一つ」という程度に考えるべきではないでしょうか。

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