挨拶する時間をとっておくこと

58歳の山本さん(男性)の父親が、

半年間の入院生活ののち、

あの世へ旅立ちました。

 

きっと元気になって

退院できると信じていた家族は、

突然葬儀をすることになり大慌てです。

突然 葬儀

どこに連絡すればいいのか、

誰に知らせればいいのか、

気持ちが動転してまったく思いつきません。

葬儀社の人が、

「皆さん、地元の新聞に掲載されていらっしゃいますよ」

とアドバイスしてくれたので、

地方紙の計報欄に載せてもらうことにしました。

 

葬儀社にとっては、

少人数の葬儀より規模の大きな葬儀のほうがありがたいので、

当然のアドバイスかもしれません。

 

その結果、

思いがけない人も葬儀に訪れて、

山本さんの高校時代の同級生まで

駆けつけてくれたのです。

 

ところが、

弔問客が続々と到着する頃、

ちょうどタイミング悪く住職もきました。

 

喪主を務める山本さんは、

葬儀社の指示で、

住職と打ち合わせのため、

別室へ行かなければなりません。

 

そのため、

弔問客を出迎え、

あいさつすることができませんでした。

お悔み

結局、

山本さんと弔問客は顔を合わせることなく、

葬儀が始まり、

読経が流れる中、

遺族が焼香し、

次に弔問客が焼香。

 

身内以外の人は、

そのまま香典返しを渡され帰って行ったのです。

 

38年振りの友人との再会は、

焼香する姿をチラシと見て

おじぎしただけで終わってしまいました。

 

その後、

クラス会や同窓会も、

参加できず、

あれから数年の月日が流れました。

 

せっかく再会できたのに、

残念な思いは今も消えません。

 

仕事を持っている男性にとって、

冠婚葬祭は久閏を叙するまたとない機会なのです。

喪主 挨拶

せっかく葬儀に参列しても、

焼香だけで、遺族と話せずに帰るという経験は

誰にもあると思います。

 

遺族の方もどんなに気分が落ち込んでいようと、

わざわざ来てくれた友人と

全く話もできないような通夜や葬儀は

望まないでしょう。

 

流れ作業的な葬儀は、

決して理想的とはいえません。

 

葬儀社とタイムスケジュールをよく相談し、

弔問に来てくれた人に挨拶できる時間を

取ってもらうようにするといいでしょう。

 

花子さんが最近、

参列した葬儀では案内では1時スタートになっていましたが、

1時に到着すると、

すでに大勢の人がセレモニーホールのロビーで

コーヒーやお茶を飲んでおり、

実際に葬儀が始まったのは1時別分からでした。

 

葬儀の始まる前の帥分間は、

遺族と弔問客が挨拶を交わし近況報告をしたり、

今後の納骨や法事の日程を親戚と相談したりするための

「ゆとりの時間」だったのです。

 

遅れて到着した人も慌てることなく、

ゆったりした雰囲気で葬儀が進行したそうです。

 

なお、地方ではたいてい通夜よりも翌日の葬儀・告別式がメインですが、

都会では、知人の場合などは、

通夜だけに参列し、葬儀、

告別式は身内中心で行われるという違いがあります。

葬儀 参列

一般の参列者は、

遺族と話す時間はほとんどないのが現実です。

 

なぜなら、読経が始まると、

遺族は席を立てません。

 

そして、そのお経は参列者全員の、

焼香が終わるまで続きます。

 

焼香が終われば簡単にお清めをして、

お帰りくださいと促されます。

 

こういう点が仏式よりも、

音楽葬や自由葬を選ぶ人が増えている理由の

ひとつなのかもしれません。