以前贈答品関係の仕事についていたことがありますが、
そこでお葬式の会葬品などの手配もやっていました。
これが結構大変だったのです。
まず、会葬品や香典返しの意味の違いです。
実はその違いによって商品も異なってくるのです。
会葬品は参列していただいた方全員に
お礼の意味も込めて渡すものです。
なのでお茶やのりなど比較的低単価で
かさばらないものになります。
香典返しは香典をいただいた方に渡す返礼品になります。
なので会葬品よりも単価の高い
タオルセットや石鹸の詰め合わせなどになります。
私はそれの意味すらも分かっていなかったので
お客様にどのような品物がいいのか聞かれた際に
香典返しの商品を案内してしまい、
大量の誤発注を出したことがありました。
会葬品は基本的には当日朝注文を受けて
遅くても翌日の昼くらいには
葬儀場に納品しなければなりません。
最悪なことに注文を受けた昼に一度納品をしたのですが、
間違えた商品だったためお客様の怒りを買うことになりました。
結局はその日の夕方の式に間に合えばいいという事だったので
あわてて再度手配をし、
納品を済ませました。
他にも熨斗の種類が宗派で違うことがあり、
納品された後に気付き張り替えに行ったこともあります。
しきたりや形式があるものは本当に大変です。
一つ間違えばそのご家族の方が恥をかくことになります。
その後、私は自分の祖父母が亡くなった時にこの知識が大変役に立ちました。
なんでも覚えておくものです。
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