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葬儀後 仏事の流れのポイントです
葬儀後も家族はバタバタとします。
精神的に落ち着かない状況なのに、
いろいろと手続きを進めていかないといけません。
期限がある事項もたくさんあります。
下記を参考にしてください。
四十九日までにしておきたいこと
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- 遺言状の確認
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- 遺品の整理
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- 四十九日法要(満中陰法要)の手配
- お寺への確認 会場の決定 料理・引き出物の手配
案内状の送付 本位牌の準備
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- 仏壇がない場合は位牌と一緒に手配
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- 納骨の手配
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- 香典返しの手配
四十九日法要(満中陰法要)
四十九日法要(満中陰法要)は、葬儀後におこなう最初の大きな法要です。
さまざまな準備が必要です。
●日程は、早目に関係者へ連絡します。
- 僧侶・宗教者の予定を尋ね、日時、場所を決定します。
- 親戚関係と、故人の友人関係など特にお世話になった方々を招きます。
- 日時が決定したら、なるべく早めに関係者へ連絡します。
法要までの準備
●白木の位牌を本位牌に替えます。
本位牌の準備
忌明け法要には、本位牌(法名軸)が必要です。ご準備をお忘れなく。
葬儀に用いた白木の位牌は、忌明け法要(三十五日、四十九日、満中陰ともいう)にて本位牌と取り替えます。
本位牌は、塗りまたは唐木のもの、あるいは繰り出し式になっているものです。(浄土真宗では法名軸を用います)
●納骨とお参りをおこなう場合もあります。
- この日に納骨をおこなう場合は、供養の用意をしておきます。
- 法要に引き続いて参列者でお墓参りに行く場合は、墓石の清掃や花、線香などの準備をおこなっておきます。
●法要の後、会食をおこなうこともあります。
遺品整理と形見分け
故人の遺品には、さまざまな思い出があります。
しかし、新生活への区切りをつけるためにも、
遺品の整理や形見分けをおこなうことも大切です。
●故人の勤務先・関係先などの遺品整理を忘れずに。
●故人の勤務先での各種手続きを確認します。
- 給与、退職金、社内貯金、持株などの有無を確認します。
- 団体生命保険などの加入の有無を確認します。
- 社会保険の埋葬料、厚生年金の遺族年金の請求手続きを依頼します。
- 年末調整を即刻開始していただくため、保険料控除や医療費控除の資料を提出します。
- 所得税が還付される場合が多いので、受取人の振り込み口座を指定します。
●大型ごみは、公営施設か専門業者へ。
- ベッド、ふとん、クッション、畳、盛りかごなど、大きな不用品は、指定の公営の施設へ持ち込みます。
- 個人で処理するのが大変な場合は、処理してくれる業者もありますので、ご利用になるとよいでしょう。
●住所録を残しておきましょう。
- 故人の住所録や手紙は、葬儀後の案内を出すために必要となる場合もありますので、当分の間は保管しておきたいものです。
- また、日記、手帳、メモなどにも、大切な事柄が記入されている場合がありますので、最低1年ほどは残しておきたいものです。
●故人を偲び、この世との接点を残すことは供養のひとつです。
- 法要や思い出の品物を使用することは、故人と接することになります。
- 形見分けは、故人との接点を現世に残し、再び生活に生かす素晴らしい供養といえます。
●まだ使用できる品物は、形見分けします。
- 故人の愛用品で、まだ使用できるものは、親近者に形見分けとしてお渡しする方法があります。
- 形見分けの時期については、特に決まりはありませんが、忌明けに合わせてタイミングよくおこなうのがよいでしょう。
●形見分けは、親しい人に限ります。
- 形見分けを贈る方の範囲は、親近者や、ごく親しい友人などに限ります。
- 目上の方に形見分けをすることは、先方から特に希望がない限り行いません。
仏壇とお墓
故人やご先祖をまつる仏壇・お墓の基礎知識をお届けします。
葬儀の後は、家族による毎日のお参りをはじめ、
僧侶によるお勤めなど仏事のために仏壇は欠かせないものです。
また、一家のお墓は、故人やご先祖の霊を敬い末永く供養するよりどころです。
●仏壇の購入時期に決まりはありません。
- 仏壇の必要を感じた時が、ちょうどよい機会です。
- 法要の時期に合わせて購入し、仏壇の入仏式を一緒におこなうと便利です。
- 古い仏壇を処分する時は、僧侶に「魂抜き」や「み霊抜き」をしてもらいます。
●仏壇と仏具の準備
- 仏壇をお求めになる場合は、忌明け法要までにご用意されるとご供養に便利です。
- すでにご先祖からの仏壇がある場合は、仏具のお磨きを済ませておきます。
- 法要の機会に、仏壇・仏具の手入れ点検をおこない、取り替えや不足品の購入をされる場合も多いようです。
- 仏壇の補修は、「おせんたく」と呼ばれています。各部を丁寧に取り外して洗濯し、金仏壇では、金箔の直しもおこないます。仏壇補修はこちらをご覧ください。
- おせんたくの場合も僧侶にお願いして「お精抜き」と「入仏」をおこなうこともあります。
納骨
いつ納骨するかは地域の慣習によって違いがありますが、すでにお墓をお持ちの方は、四十九日法要(満中陰法要)と合わせて納骨を行う場合が多いです。
お墓の手配が間に合わない場合は、百カ日、一周忌などの法要に合わせてお墓を手配し納骨します。
永代供養墓
最近は、寺院墓地や霊園墓地などに継承しないお墓、永代供養墓が作られています。
子供がいない、あるいは子供がいても継承できない事情がある、また身寄りのないシングルの人向けのお墓です。
永代供養墓には法的な定義はありませんから、経営主体によって契約内容は異なります。一般には、三十三回忌までは骨壷のまま安置され、その後に合祀される場合が多いです。
永代供養墓には、自分ひとりだけのお墓、夫婦や友人、あるいは同じお墓に入ることを前提で会員となった人たちと一緒に入るお墓などがあります。また、埋葬はせずに棚やロッカーに遺骨を並べる、納骨堂式もあります。
費用はお墓を購入するよりも低価格に設定されています。生前に予約をしておく場合は、入会金や年会費を納めるかたちにしているところが多いようです。
お墓
●お墓は、その家のシンボルです。
- お墓は、ご先祖の供養の気持ちを永遠の形として表現するものです。
- 家族や兄弟など皆さんで相談して決めるようにします。
●墓地(霊園)の選定が大切です。
- 菩提寺(お世話になっている寺院)の墓地、公共の墓地、民間経営の墓地などがあります。
- 予算やスペース、交通の便などを考慮して選定します。
- 年間の管理料が必要な場合がほとんどです。
●墓石の建立には、1~2カ月かかります。
- 寺院や業者と相談し、墓石の質や大きさ、形、刻字の内容などを決定します。
- 生前中に墓石の建立をおこなうケースもふえています。これを寿陵といい、縁起のよいものとされています。
●墓石の建立は、年忌におこなうのが普通です。
- 一周忌、三周忌などの年忌に合わせて墓石を建てる場合が多いようです。
- 年忌以外では、お彼岸やお盆にあわせることが多いようです。
●入魂式と納骨をおこないます。
- 墓石が建立されたら、僧侶にお願いして入魂式をおこないます。
- 墓前に線香と供物を供えます。
- お墓の入魂式をおこない納骨します。
●お盆やお彼岸にはお墓参りをします。
- お墓を清掃し、線香と仏花、お供えをします。
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